鳥見に行けないので事件場面からのつれづれ

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会社のビルの入り口。すぐそこが皇居という場所ですが。

3日たって少し現場から生々しさがきえた。当日はほんとうに、事件直後かと思うほど鮮烈な一部が散乱していて驚き、しばし立ち止まってしまった。月曜日の朝の8時過ぎ。犠牲者は羽の大きさからしムクドリか。合掌。

 

犯人は?このビル街だとハヤブサだろうか。ニューヨークでも繁殖しているという話を「ダーウィンが来た」でみたし。いやいや、こんな地面で食事????

でも四つ足ならこんなふうにきれいに羽を抜かないのではないかと思う。

 

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もう時間もたったし、公の報道もあったので掲載しますが、デモ隊。

これまで見たことがあるのは、市民団体主体で賛同者がつらなり、プラカードをもったりメガホンで叫ぶ先導者にあわせて「〇〇ハンターイ!」などと言いながらぞろぞろとおだやかに行進するものだった。

ところがこの時は警察の出動があまりに多く警戒が厳重すぎる。国賓が来るとき並みだ。道路も一部封鎖。

皇居もちかいのでちょいちょい装甲車による道路封鎖もあるのだが、

なにかとおもったら・・・


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カクマル派のデモであった。なぜわかったかというと、「カクマル」と書いたあのテレビで見るような白いヘルメットをかぶっていたからである。

かなり本気な演説で、それに対して制服でない警察(ちょっとえらい感じの人?ネクタイしめてコート着てる人)が、ワゴン車の屋根にとりつけられた演説台から対抗して警告するというものであった。

演説をしている人を含め、団体はほんの10人前後なのに、それを警官がびっしり隙間なく三重に取り囲んでいる。

「われわれはァ~~~!〇〇であるゥ~~っ!」というのに対し

「きみたちはぁ~!××している~っ!即刻やめなさぁいっ!」的な。

カクマル派とか全学連とか、さすがのわたしもリアルタイムではないが、そういう流れが今もまだ息づいているのね、現実にいるのね、というのに大変驚いた。


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そんな人間の営みを、高き峰は気高い姿で見下ろしている。

やっぱり剱は別格だ。

15年ほど前のGW、まだアルパインを本気でやっているころ、北方稜線をやった。

夏道でも最高難度だけど、アルパインだと雪と岩の殿堂、そのものである。

アルパインルートの中でも美しさ、感動、難しさのどれをとっても白眉である。

今思えばそれができた幸運と、無事帰れた幸運をしみじみと思う。

ブナグラ谷から赤谷(あかたん)尾根に入り、赤谷山で1泊目。そこから赤ハゲ、白ハゲ、池平から小窓で2泊目、いよいよ3日目に核心の池谷(いけのたん)ガリーをこなしてからはあっという間、剱のいただきに立つ。

そこからは早月で最後の1泊をして、ゆっくり降りた。咲き始めた花々が愛らしく楽しかったが、一刻も早く重い荷物をなげうち、靴を脱ぎたい!と願っていたのに、降りてしまうと終わったことが寂しくて、また明日からでも行きたいと思うのであった。

3泊分に予備をいれた荷物も重かった。30㎏前後。雪山は金物とザイルだけでも数キロになる。

池谷ガリーはほぼ垂直に近い難所だが、小窓からそこに降りるときに、ザイルで宙づり状態になって、危うく登り返したことがあった。思いだすとぞわぞわする。

 


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夏は縦走で、この日本海におちる稜線を、親不知の海にタッチしてから入山し、上高地まで抜ける計画を2度やった。二度とも台風で、白馬と針ノ木までで降りることになったので完走はいまだできていない。

こういう山をみていると、今シーズンもいい山に行こう、行きたい、行かねばならぬという思いが新たに湧く。

まってろよ~。