毎年家人が張り切って、どうしてもスキーとダイビングの家族旅行は欠かせないと主張する。スポンサリングの上全部セッティングしてくれるし、残り三人(私と息子二人)は「じゃあ行きますかね」というスタンスで、特に仲のいい息子二人は普段離れているので、こういう時でないとゆっくり一緒に居られないというのもあり、いい大人であるが参加する。
こちらから望んでお願いしているわけでないところが家人の弱みでありながら、本人の何よりの楽しみかつライフワークらしいのでしたいようにしていただいている。
もともとこの5月の予定だったが、息子の休みが合わないのと、わたしも登山を前にトレーニングに励む必要があったので延期。2020年からずっと初盆が続いたりして毎年九州に帰っていたが、今年からはお盆も弟と交代することにしたので夏があいたし。
考えてみれば2018年以来、サンゴ礁はひさしぶりだ。5年ぶり。。。
夜マニラについたので1泊してごはんを食べにでたら、空港回りはえらい都会でびっくりした。露天のたべものがすでにうまそうでたまらん・・・
翌日滞在先の島に向かう。
行く先はフィリピンの南西方向、パラワン島の北、カラミアン諸島に属するブスアンガ島(通称エリアとしてはコロン)にひっついたディマキャ島という小さい島(ややこしい)。マニラからプロペラ機で1時間ほど。ちなみにフィリピンはその数7641という島で成り立っていて、世界第6位。日本は6853で7位。
島の数ランキング世界一はインドネシアではない?1位〜11位を解説 - 雑学サークル (zatsugaku-circle.com)
左右2席ずつの小さいプロペラ機はタラップも3段くらいしかない。おもちゃみたいだ。
飛行高度も低いので海も綺麗にみえる。
空港をでたらお迎えの車に拾われて港まで30分ほど。そこからアウトリガーの船でさらに40分。正面に見えるのが目的の島だ。
勤続20年という案内のおじさんから、ウェルカムのお菓子と木製のブレスレットを配られる。これが手作りらしいがかわいくて気に入った。
船着き場に到着すると、案内のおじさんがゆびさす。
みれば小魚がばちゃばちゃ跳ねながら動いていく。泳いでいくんじゃなくて。これは豊かな海なのだな。期待マックス。
上陸です。1島1リゾートで結構古そうだけど、手入れは良いみたいだ。お客も賑わっている。欧米人が多く、アジア系は3割かなあ。
直前にフィリピンは接種証明がないと入国拒否と知り、緊張が走った。またしても次男が対応不可。PCR検査うけるしかないか、抗原検査でもよいらしい、と慌てたが、入国3日前から開始の入国アプリに登録したら、そこに「7月22日からCOVID19に関する証明は不要になりました」と書いてある。発表から20日もたっているのに大使館のHPでも更新されてなくてひどい。観光立国のはずなのにこんなことではいかんですな。
さっそく受付するのだが、部屋は3時過ぎでないと用意できないという。それまで荷物はその辺においてごはん食べるなり泳ぐなりしろと。
しかたないのでひとりが留守番して、交替で海にはいってみる。
さすがに評判にたがわず素晴らしいハウスリーフで、ものの15分でサメ・カメ・エイなどそうそうたる魚たちに出会う。海自体ひさしぶりで、そういえばこんなのいたね、という懐かしい顔ぶれをひとしきり楽しんだ後はピンポンなど。
男どもは下手くそで、ミスるとラケットが悪いとか、光線がまぶしいとか言い訳する。
やっと用意ができたというので部屋へ。
この島は歩いても1周1時間もかからない程度だが、北側2/3はジャングルのまま。
ビーチのある南側の一部のみが開けていて、宿泊施設になっている。
我が家は20棟ほどある西側サンセットヴィラの一番奥、どんづまり。遠いわ~と思ったけど慣れればそうでもない。
東側はサンライズヴィラが2,3棟あるだけ。
そこへ行く途中、動物園かという叫び声と匂いが。正体はフルーツバットだった。
ごちゃまんとぶら下がっている。
これらは朝の6時から夕方6時までこうしてぶらさがり、日暮れとともにブスアンガ島へ出勤していく。日中は暑いのか、飛膜を片方ひろげてパタパタしながら、赤ん坊のような声でンンギャー、ンギャーと騒がしく鳴いている。
とりあえず初日は暮れた。晩御飯にいくと、どれもお料理はとてもおいしかった。
ダイビングは結局1本もしなかった。なぜならハウスリーフが素晴らしすぎてシュノーケリングで十分だったから。
23年のダイビング歴でも見られなかったものが見られたし、透明度も素晴らしく最高だった。鳥用にはカメラを担いできたのに海用をすっかり忘れて痛恨の極み。
海の中こそ撮るべき風景であった。