山仲間に話をきいて10年以上も長らく行ってみたいと思っていた秩父夜祭に、やっといってみた。
ものすごく混むと聞いてたので敬遠していたのだが、様子もわからないのでおそるおそる。予想通り駐車場に停めるのが一苦労であった。
屋台(山車?)がどこに行けば見られるのか、どう見るのがよいのか何も知らず、結局帰りがけにちらっと見えた程度だった。
秩父線の手前踏切から奥のふみきりを通過するところで人がたくさんまっていたから便乗したら見えた。あとで調べたらゴール直前の一番盛り上がるところだったらしい。
「秩父夜祭とは
京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭に数えられる秩父夜
祭は秩父の総社、秩父神社の例大祭で、三百有余年の歴史を誇ります。
巧みな技を極めた極彩色の彫刻や、金糸をあしらった幕の刺繍などに彩られ
た、豪華絢爛な笠鉾・屋台が秩父屋台囃子の調べに乗り、冬の夜空を焦が
す花火をバックに曳き廻される勇壮な祭りです。
秩父神社の女神・妙見様と武甲山の男神・龍神様が年に一度、御旅所で出
逢うというロマンスも伝えられています」
クライマックスをしっかり見るにはやはりそれなりにお金をかければよいらしい。
この秩父夜祭は秩父神社の祭礼だけれども、伏流水を田にいただく為春に迎えた武甲山の竜神を、収穫を祝ってお送りするという意味合いがあるそうな。
いまでは無残な山肌のほうが目立つ武甲山は伏流水が豊かで、それゆえにお酒造りも盛ん、秩父の人はとにかく飲む、という。
武甲山は全山石灰岩でできている。石灰岩は堆積岩でそれが隆起して山になるが、世界ではアイガー、エベレストの山頂部分も石灰岩なのだそうだ。
しかし寒い。19時半から開始の目玉、冬の花火を待つ間も見ている間もどんどん冷えていく。
5000発とも7000発ともいう名物の冬の花火は7時半からなんと10時頃まで続き、豪勢壮観だった。噂通りこれは見るべき。
空気が澄んで冷たいから、パっと咲いてすっと消える。後にもやもや煙が残ることもなくてとてもとても美しかった。
人出もさすが、日本三大曳山祭りである。露店の多さもおどろき。こんなのは初めて見た。我が唐津にも江戸時代から続く、全体漆作りの曳山をひきまわす勇壮な唐津くんちがありますが、この規模はびっくり。
ついでに今年も行けなかったけど唐津くんちも。2分30秒くらいから見たほうがいいです。一番人気の鯛は8分40秒あたり。
秋の大祭(唐津くんち) | 唐津神社公式ホームページ (karatsu-jinja.org)
あまりにおいしそうな広島焼。
最近の露店は、といってもめったに見かける機会もないが、ディスプレイが凝ってる。
まるで台湾でみた夜店みたいな華やかなビジュアル。
コロナの影響なのか、前面にガラスのショーケースを取り付けたお店があったりして、全体におしゃれになった気がする。
そして昨今の物価高はここにもきちんと反映。
それとは別に、最近ではこういったいわゆる「テキヤ」さんもなり手がなくなってきているそうだ。あの筋の方々もなにかと難しくなったそうで廃業したいと語る親分さんもあるとか。なにが難しくなったんだろうと思うけれども。デジタル化?
なり手がないといえば、この誇り高い伝統の秩父夜祭でさえ、一生に一度しか許されないという屋台前面にのって扇動する役目の囃子手も希望者が激減して、嘆かれているというニュースを読んだ。昔なら10年待ちだったのに・・・だそうだ。
良いものは残ってほしいけれど、時の流れはいかんともしがたいのかもしれない。