見た順番に書いていこうと思っていたけど、話のつながりで先にオグロヅルを。
謎のハヤブサを見た後は鳥の影は薄い。ツルはいないかも、とドライバーさん。
この先、ツォ・モリリ方面に道路は逸れていくし、と終わり宣言ともとれる発言をくらう。
え~~~、ツルみたいよ~~と粘りをみせたところ、前述のような粘土質のところを湖に向かって入ってくれた。すみませんね、塩だし車にとっては嫌だよね・・・と恐縮していると、やはり懸念したとおりズブズブになってきてドライバーさん、焦る。
このままスタックでもしたらえらいことなのでこちらも慌てて、戻ってくださいと告げる。
すると一旦手前の安全なところに停めてくれて、ここで待ってるから行ってきていいよ、と言ってくれる。
しばしぶらぶらしていると、ドライバーさんがおいかけてきてくれて遠くを指さす。
なんとそこにはオグロヅルのつがいがいるではないか。
よかった!見られた!というのが3つ前の記事、アカツクシガモの下の方に撮れた状態だった。しかし遠い。なにせツル。警戒心が強い種だもの、見られただけでいいやと思っていたら。
だんだんと近づいてきてくれて、なんとかみられる写真になるまでの距離。
嬉しい!オグロヅルはツルの中で最も遅く発見されたツルだそうだ。
高所にしかいないのでこんなチャンスでないと野生はみられないと思う。
それどころか離れて観察していた隊員と私の間を通ってくれた。
私は望遠だからこの大きさに撮れているがまだ30mくらいはあった。
隊員はその距離10mもなかったのではなかろうか。
この人は鳥やさんではないので、ストレスを与えないようにしてくれと心の中で祈った。
ここにしかいないと聞いていたが、wikiで調べると渡りも含めて中国・インドまで見られそうである。ブータンでは天国の鳥と呼ばれて尊重されているそうだ。
それでもたぶん私にとってはここでしか見られないだろう。
会えて本当によかった。ありがとうね。
なかなか大きさもある立派なツルだが、虹彩は黄色でけっこういかつい顔つきをしている。腿が太くて頑丈そうだなあと思った。
中国では三大国宝だそうだ。
へぇ。。チベットって中国だもんな、今は。
中国でオグロヅルが1万6000羽に、パンダとキンシコウに並ぶ三大国宝 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News