エクストリームな山登りをしてしまったら、今は南北アルプスにも気持ちが向かなくなってしまった。
逆に、いったことのない場所での、のんびりハイキングのほうが心惹かれる。
というので温泉がてら東吾妻にいってきた。
西吾妻は百名山でこちらは早くに登って、それ以来知らずにいたエリアだった。登るほどでもない標高差なので選択肢になかったから。
いってみるととても美しい、変化にとんだエリアで、残っていたおいしいものを見つけた感じで大変よろしかった。たくさんハイキングコースが枝分かれして、体力時間に応じていかようにも歩ける。
ここはエリア内の一切経山の山頂。なんとも不思議な「空気”大”感謝塔」なるものがあった。たしかにね~、空気と水はないと生きていけない。
空気が薄い環境というのを身をもって経験したばかりだからなおのことそう思う。
そして山頂のその向こうにはこの美しい!五色沼。
ガスでまっしろだったのが、座っていたら晴れてきた。
別名「魔女の瞳」だそうだ。
ほんとにきれいな青で仰天。素晴らしすぎる・・。
福島のいわゆる五色沼湖沼群には「五色沼」という名前のものはないのだが、
以外にも別の関係ないところに、ちゃんと「五色沼」があるのを知った。
車のアクセスもよくて温泉もあって低くて楽なハイキング山だからか、観光客寄りの人もたくさんいたが、みなさん歓声をあげて見とれていた。
そしてまた池塘がすばらしい。もう秋が到着して、花もリンドウ、シラタマノキ、ヤマハハコ、オタカラコウくらいしかなかったが、うっすら色づいた草紅葉がすてきだった。大きな鏡沼のまわりでは、御年輩のお仲間がお弁当を広げて楽しそうだった。
そういえば子供の頃、野山にいくといえば、母親によるおにぎりがぎっしり詰まったお弁当タイムが何よりの楽しみだったのを思い出す。
こちらは東吾妻山頂からぐるっと回って降る途中の景場平の沼。
空と一体になりそうな素晴らしさだ。ここに誰もいないというのが信じられないくらいの良い場所。この手前には磐梯山や秋元湖がみえる展望台もあって、これが誰もいなくてまた素敵な場所だった。
池塘にはこんな見たこともない美しいトンボがいた。ちいさくてはかなげな。
イトトンボは翅を閉じて止まるのが多いと思うけどこれは4枚を綺麗に開いて。
青い目がなんて美しいの。調べるとどうやらアオイトトンボらしい。
オオアオイトトンボかアオイトトンボかコバネアオイトトンボか、腹部を詳細にみないと識別できないようだけど、腹部・全体に粉を吹いていなくて小さいと思ったからコバネと思うことにする。
なんといってもこんな青い目は見たことない。素晴らしい。
イトトンボってdragonflyじゃなくてdamselflyという英名はとても適切だとおもう。
野生のブルーベリー、クロマメノキ。今年登った山ではどこも結実していなくて、酷暑でだめなのかとおもったら、ここの山域はぷっくりおおきな実がたくさん実っていた。
これは栽培種とかわらないくらいおいしい。キイチゴはすっぱいとか苦いとかあんまりおいしくないけど。
アキアカネもリンドウとコラボしてました。
途中の木道にはクマのウンコがこんもり落ちていました。
このあたりは硫化ガスがあるので、窓を閉めて通過、駐停車厳禁の看板がならんでいます。少し降りた高湯で温泉を満喫して帰りました。
そこでたまたま一緒になった素敵な家族をご紹介しておきます。
なんと自転車で13年間、世界各地を旅している家族です。
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