ナゾの意地で毎年1月末はソロ雪山山行をいたす。
今年は特に新しくなった冬靴を試し、かつ慣らさないといけないというミッションがあるのだ。
アイゼンも合わせないといけないし。
当初、師匠のアイスクライミングに乗っかって蔵王に行く予定だったけど、最強寒波で荒れるらしいのでやめて、慣れ親しんで大好きな北ヤツ(北八ヶ岳)エリアにした。
ここにしたもう一つの理由は、このたわわなヤドリギ。
しかーし。
こぼれるほど鈴なりなのに、待てども探せども待ち人きたらず。
去年はいたウソすらいなく、時折りヒヨとコガラの声がするだけ。
なんでー。君らどこにおるのー。
この日、南ヤツではお友達がイスカにかこまれたというのに。
日本一の白樺林も冬は寂しげ。
初日は半日だったので通行止めの道を麦草峠までお散歩。キバシリを見たくらいで期待のリスもキツネも、会わなくてもいい鹿すら見ない。
こんなに足跡は錯綜しているのに明るい時にウサギも見たことない。なんでー。
往復14キロ歩いて夕暮れ。
遠く浅間連峰が見える、あっちでも良かったんだけど、本峰以外は雪が少なそうだ。
八ヶ岳も例年に比べるととても少ない。蓼科も白くなっていないし。
今日は噴煙がよく上がっている。このあとは駐車場で車中泊した。気温はマイナス12℃くらいだったので、冬シュラフだけでは足りず、キャンプ用の化繊綿シュラフもプラス。
明けて翌日。今度はスキー場の脇からピーカンの中を気持ちよく登るが、結構な急登や痩せ尾根、雪庇もあってなかなか。
しかもオーバースペックの冬靴は大きくて操作が大変で、足上げるのも倍の力がいる。
途中何度も立ち止まって休まないといけないほどきつくて汗だく💦
そして初降ろしのために硬くて脛に当たって痛くてたまらない。
白駒池は全面結氷。もののけの森もヤマネの森もしんとして美しかった。
静かな1人の時間を心ゆくまで楽しんだ。