念願のクロツグミ

 

 

他でやっているのだけれども、こちらの方が画がきれいなように思うので試しにアップしてみた。

念願の、念願の、クロツグミにやっとの思いで会えた。

感激で最初は手が震えてピントが定まらず焦りまくった。

 

鳥見を、通りすがりでなく、ちゃんと系統的に始めようと思ったとき、最初に山渓の鳴き声入り図鑑のアプリを入れた。全部の種類の鳴き声があるわけではないが、助けにはなる。

いつも山を歩くときに聞きほれながらもなんという鳥が鳴いているのかわからないのがもどかしく、知りたいと切望していた。でも、声から鳥の名前を調べるのはものすごく難しい。

それなら逆に図鑑で聞いて覚えようとおもったのだけれども、それもまた難しい。

現場で脳内で合致させるほどに、声だけを覚えるのは至難だし、鳥はそんな一回録音されたような通り一遍の鳴き方ではないことも、始めてから学んだ。

とはいえ、その勉強のなかで一番心に残った好きな歌がクロツグミだった。

これは笑い話だけれど、全くの1回目、近所の著名な探鳥ポイントの公園で、初めてガビチョウを聞いたときにやややっ!!!!と一人どよめいたのだった。

あのような下品な大声ではなく、本当に美しい歌を心行くまで聴くことができて、しみじみ幸福に満たされたのだった。

 

 

しかし高いところで鳴いていて、その声があまりに響くものだから、いったいどこで鳴いているのかさっぱりわからない。音楽も志したこともあり、耳は悪いほうではないと自負しているが、音源をたどろうとしても方向が定められない。

声を聴けただけでもうれしいから、もし見られなくてもしょうがない、と半分あきらめて4時間経過。上を見る首が疲れてふと目線にもどすと、3人ほどの人が地面にむけてシャッターを切っている。ええええ!!!!もしや??????

そうなのだった。シダの根元に見え隠れしながら、チョンチョンと飛び跳ねる黒い鳥。

ああああ。。。。ついに。。。。会えた。。。

 

カメラを持つ手が震えてピントがなかなか合わない。焦る。とはいえ草やら枝やらがかぶって、どうしてもピシッと合わない。頼む、飛ばないでおくれと祈りながら、シャッターを押しまくることしばし。10分ほどか、飛び跳ねては、たまにお立ち台でひとしきり歌ってくれた。ああ、至福。

やっぱり歌の上手な鳥は自分の歌に酔うのか、ソングポストに乗るのね。

かわいくてかわいくて、写真を確認しながら声をあげつつメロメロになる。

一番かわいいと思うし一番すき。カリガネとどっちが、というくらい。

共通するツボは黄色いアイリングと黒々とした丸い目。

 

 


会えてうれしかったよ、クロちゃん。また会いに行くね。