毎年必ず行く白山、今年は7月に遠征がはいったので今頃になってしまった。
3日ないと北陸は厳しいのでやっとこの3連休でいってきた。
それでも金曜の深夜にでて、途中のサービスエリアで短時間仮眠して、やっと富山にたどりついたのが朝。寝てないし、山に登る時間には不足なのでゆっくり観光する。
もう10年i以上も前、初めて自転車で回った能登に、ひさびさに行ってみようということになった。
その時に訪ねた陶芸の窯元で体験ロクロをやって、土から器を作った。
三大焼き物の1つ、唐津焼の地元に生まれながら、自分で陶土を触るのは初めてで面白かった。
9割がた先生に手伝ってもらいながら素敵なお茶碗ができあがり、縁がかけつつ今も大事に使っている。その後も2回訪ねたが、体験はこの時のみだったので、またできるかと行ってみたところ、先生はすでに空の上の人であった。
能登の内海が静かに光っていた。
能登といえば牡蠣。牡蠣小屋は冬の間だけだが、この時期でもやっているお店で焼き牡蠣と、養殖だけど岩ガキも食べられた。たっぷり大粒でサクサク新鮮で最高。しかもリーズナブル!
牡蠣は子供のころから大嫌いで、半径2m以内近づくな、と思い続けて数十年。
とある日秋田の海岸を走っていた時、ふと、今なら食べられる!と天から啓示が下りてきた。あんなに嫌っていたのに、迷いもなく食べてみたらびっくりするほどおいしかった。この数十年無駄にしたと思うと残念無念だった。
それから岩ガキはドリアンとともに、大嫌いから大好きに転じた二大食べ物として君臨している。
食べてばっかりではいけない。ようやく翌日の日曜、いつもの白山登山口市ノ瀬に到着。予想はしていたがすごい人出で、巨大な駐車場は満杯らしく、ずらりと下方まで路駐の列ができていた。さすがシルバーウィーク。
しかたなく適当なスペースにとめて登山口へ。白山は夏の間休日はマイカー規制となり、バスでしか歩きだしの別当までいけない。バスは30人乗りが4~5台でピストンするが、係の人にきいたら今年2番目の人出だという。1番ひどいときは9時半でも乗り切れない人が大行列していたそうだ。本日9時半、ちょうど出発間際のバスに乗りこめた。駐車場は無料だが、このバス代がかかる。歩いて歩けなくもないが、4キロくらいあるから、下山してからだとつらい。最終便が17時なのでこれに間に合うように降りてこないといけないのがいつもプレッシャーだ。本日もスタート10時なのであまり余裕はない。
でもそうまでしてもやっぱり来たくなる素晴らしいお山だ。富士山・立山と並んで3大霊峰の白山。ここは上まであがったところの弥陀ヶ原。白山は、白山比咩神社の奥宮が御前峰に鎮座しているため、ここは神域です。
お花の時期は本当に素晴らしい。ハクサンと名の付く山野草がたくさんあることでもわかる、学問的にも貴重なエリアだ。ここのクロユリが素晴らしく有名だが、ヒメサユリも素晴らしい。
下に見えるのは頂上直下の室堂。2450m、有人宿泊可。修験の人を時々みかける。そこから500mほど登ってここは最高峰、御前峰の頂上。奥宮に参ってやっと休む。
弥陀ヶ原の木道が、室堂のむこうに見える。ここはイヌワシやクマタカもいて、ライチョウはいったん絶滅したとされるが、近年北アルプスから飛来したとみられる個体が少数確認されているそうだ。また定着するといいね。室堂で休んでいたら目の前のハイマツに松ぼっくりをくわえたホシガラスが。くっそ~。今日はカメラもってない(;;)
ここにも美しいい池がいくつも存在し、お池めぐりのルートがある。
修験の山だったから各方面から古い修験道のルートがあるようだが、長くて荒れているらしく登るのは大変そうだ。
頂上の山標前では記念撮影が絶え間なく続く。
下山時これを撮影してスマホをしまおうとしたら足元を見誤ってこけた。
頭からこけて額と膝を強打、しばらくうめいたまま起きられなかった。
そもそも混雑してペースが乱れて水分が取れなかったせいか熱中症気味で、頭痛がするところさらにぶつけて、泣きべそになった。足もだるくて上がらず、まったく食欲がなくて夕方降りるまで何も食べられなかった。
下山中もさらにこけて踏んだり蹴ったりだった。いつも心楽しい白山だが、今回はなかなか塩辛かった。花もないし。
花畑は遠い夏の記憶となり、秋の花が少しだけ、風にゆれていた
カライトソウ
フデリンドウ。エゾリンドウやオヤマリンドウよりも小さく愛らしく、日がなくても開いていてかわいらしい。
翌日は飯綱山へ。マツムシソウがきれいだった。ザ・秋の花代表。
これはなんでしょう。答え:オヤマボクチ
これはですね、繊維がソバのつなぎに使われるんです。
飯縄・戸隠といえば蕎麦。たべたかったけど、山に登っているとどうしても時間が間に合わない。今回も残念ながら、蕎麦と鳥はあきらめた。もったいない・・・。
色もなくて不思議な形だけどなんだかかわいくて好きなのだ。
手前に合わせたはずなのに奥にあってしまったトリカブト。
なぜかというと風が吹いたんですね。風立ちぬ。おお、堀辰雄の世界。
開くと二段構えになる。それにしても奇妙な造形だ。
そしてなぜに秋は紫色の花がおおいんだろう。黄色も。他の色がないから目だつだけかな?空中には白いワタのようなものがいっぱい漂っていた。
調べるとドロノキの種子綿毛が有力候補であった。