前日、膝を怪我してしまったので、予定の山はキャンセルして、ぼちぼち歩ける低山に変更。ならばついでに~ということで、この時期行きたい松之山方面に決定。
歩いているとこんな吉兆が。虹の一部だろうが珍しい。これはいい予感~♪
しかし吉兆の効果は確実にあったれど、惜しくも一歩及ばず。
キョロロが飛んできて、頭の真上でしばし独唱会を聞かせてくれたけど、残念ながら姿はとらえられなかった。でも声だけでも最高に幸せだった。
タニウツギが道の両側を延々縁取ってくれる中を進んでいく。もうすぐ沢近くではサラサドウダンのかわいいぼんぼりが盛りになる。
雪深いこの地域は、本当にブナが素晴らしい。ブナは山の樹木では一番好きだ。純林を構成することによる美しさもそうだが、樹そのものが素晴らしい。命を育む懐深さとその強さに畏敬を感じる。
圧倒されますね
ブナは実だけでなく、花もとても栄養があるのだそうだ。
標高が高いところではモミ・ツガ・トウヒの針葉樹の香りがえも言われぬほど素晴らしくて、息の限り吸い込んで幸せを感じるが、ブナもまた独特の香りがある。
ドイツではラオホビアという、スモークビールの麦芽を燻製するのに使うのだそうだ。
そして音響効果が素晴らしくて、ブナの林は混成林や杉林などと比べると、各段に鳥の声の響きが美しい。鈴を振るような澄んだ反響を作り出す。
調べるとブナは重く、腐りやすく曲がりやすい、というから保水力が高い性質のようで、それが故ではないかと想像する。
たしかにブナの倒木にはキノコがたくさんつく。シメジやナメコもブナにつく。
だけれどキノコによって分解されると土壌改善を阻害する粗腐植を作るそうだ。
この山では通常私が行く山ではあまりみない、イワウチワの群生があった。逆にイワカガミはまったくみなかった。
両者は似ているが、イワウチワは生息高度は低め、葉も花も大きくて色が淡く優し、花のフリルが多くて華やかだ。イワカガミはもっと紅色が濃くて小さい。
膝が痛くてしゃがめなくて、接写は失敗・・・
キセキレイ君が縄張りを哨戒していました
アカゲラも営巣中なのかペアでさかんにうろうろしていました。