秋山郷と苗場山

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体育の日の連休は、今年最後のチャンスで北アルプスを予定していたのだが、週半ばから強い冬型となって荒れ模様が予想された。実際6日には乗鞍でも初冠雪。

普通この週は涸沢の紅葉のピークでにぎわうのだが、やばそうなので取りやめ。

かといってほぼ雨の予報なので、登れそうなときに登れそうな山に行くことにして、とりあえず信越方面に向かう。

どうせ雨だし、初日はいつものように寝不足と寝坊なので、温泉でいいや、と秋山郷をナビにセット。

 

 

11時半ごろ出発したので、やはり谷川PAで力尽き、仮眠。

翌朝六日町で降りると、八海山醸造のテーマパークが近いと知る。

魚沼の里 (uonuma-no-sato.jp)

第1次そばブーム(自分のなかで)の時、ここのそば屋がおいしいと知って、長らく行きたかったのを思い出した。

いいじゃないの~いってみましょう。ちょうど11時ちょっと前。

それは古民家を利用した素敵なお店で、受付3番で待ち時間なし。

 

 

そばは見目麗しく、角が立つきりっとしたもので噂通りのクオリティ。天ぷらはカリッとサクッと軽く、そばつゆは江戸前の濃い目と、出汁の効いた薄目の田舎風2種類が提供され、サイドメニューの新米魚沼こしひかりのおにぎりとふわふわの卵焼きがこれまた絶品。

旅にでたときしかコメを食べないので大感激であった。

 

 

大人のテーマパークは広大で、日本酒だけでなく、お菓子にパンにビールに雑貨に・・と楽しめる。

氷室の施設に行ってみると試飲コーナーがあって、飲めない運転手を後目に各種試飲。

この樽は焼酎を寝かせているオーク樽だそうだ。せっかくなので(うそつきなさい、そもそも目当てだったでしょ)八海山もお買い上げ。

その後温泉に向かって、小赤沢の赤湯につかる。野外鍋パーティを予定していたが、雨がやまないので適当にあるものと買い込んだお酒で酒盛りをして車中泊

温泉でお姉さま方が、明日は予報変わって晴れるらしい、と言っていたのを期待して。

 

 

晴れました。いそいそと苗場登山口に向かう。

ここはもう、コロナ初年度から行こう行こうといってなかなかいけず、やっとだ。はじめて登ったのは10年以上も前で、ほとんど記憶にないが、山頂まぢかのこの池塘が素晴らしくて印象深かった。

平が岳とか巻機など、関越トンネルを抜けた先の山には、こういうぱ~っと開けた池塘を持つ山がおおい。

しかし今年の紅葉はどこも赤が悪い感じがする。夏が暑い年はいつもだけど。

 

 

しかし百名山で人気の山は秋の紅葉シーズンともなると人が多い。

到着時はすでに10時すぎだったが駐車場はほぼ満車。だれも停めないぬかるみしか空いていなくて、なんとか停めてスタートになった。

2000メートルちょっとしかないのに、昨日の雨がここでは雪。

泡雪で融け始めていたが、今年初めて見る雪。

このあたりは豪雪で名高い。われわれはこんな風景をみるとせいぜいスキー場か晴れた日の雪山しか思い浮かばないが、土地の人にとっては閉ざされた季節の始まりを思うのだろう。

 


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空を映す。もう花もないけれど。


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この写真はなにかというと、トンボのように見えますか?

機械のトンボです。あと10分で下山というあたりで頭上をバリバリと轟音をたててヘリがきた。ぐるぐるしてなかなか去らない。

だれか事故ったね、といってみていると、頭を下にして樹林帯でホバリング

見つけたかな?子供ともすれ違ったけど子供じゃなければいいが、といっていたら

救助隊の二人の人とすれ違う。

駐車場には救急車がきていたが、きいてみたら無事救護されたそうだ。

翌日ニュースをみたら、65歳女性が岩で滑って捻挫の軽傷。

今年は登山者が多かったのだろう、事故も毎週報道されて多かった。死んだひとも怪我した人もいた。事故、というと、一般には十把一絡げにされてしまうが、内容は千差万別。プロが実力と経験とセンスをもってしても防げないものもあれば、単なるバカタレが迷惑にも引き起こすものまである。とはいえ、自分が見聞きしたなかでは、事故が起こるときは魔が差すというか、ふっとそういう瞬間、時空のエアポケットがあると思う。

 

少なくともトレーニング不足で実力も体力もなくて能力が落ちてきたら、リスクの高い「山」はやめた方がいいと思う。自分も含めて。

滑落墜落しない、高低のすくない安全な、風景の綺麗な野山はたくさんある。

 

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コースタイムは6時間だけど、よほど足の遅い人を目安にしてるんだろう。

本日は調子も上々で、混んで最後は渋滞でつまったのに2時間だった。下りもぶっとばしたら往復4時間もかからなかった。おかげで屋敷温泉にも間に合って、うっすら青い白濁の、「平家の隠し湯」を堪能できた。満足満足。

そしてお楽しみ、昨日延期の鍋パーティも決行。

 

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この時期なのでもちろんキノコ。ちゃんとキノコ屋さんで買いました。

これはブナハリタケ。油で調理するとおいしいというもの。歯ごたえがしっかりしている。ミソ味のキノコ鍋用スープは油っけも多いので投入。ナラタケも袋いっぱいだけど全量投入!今年はきのこも暑さで出る時期が変わって、食中毒が多いらしい。

 

最終日はまた雨になったので、切明温泉の雄川閣でちゃんとした内湯へ。実は初日、河原の手掘りにも挑戦したのだが、雨は降るし、ぬるいし寒いしですぐ退散したから。

最後は高速の渋滞調整で松之山温泉にもいって、三大名湯をこれまた久々に堪能。

あの石油臭の名湯はたまりません。

運動の秋・食欲の秋・温泉三昧で堪能しました。


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