第46回日本スリーデーマーチ The Japan Three days March

 

書きかけで放置状態だったけど、やっぱり空の上の人に報告したかったから残すことにした。

一番読んでほしかった人。読んでくれるかな。

 

第46回大会情報 - japan3day ページ! (jimdo.com)

11月3日、4日、5日の3日間。

今年は久々に3日間の会期が全部休日と重なるため、完歩のチャンスの第46回日本スリーデーマーチ。去年は土日の2日間しか参加できなかったのと、50㎞×3日間を初めて達成した2021年はコロナによる限定募集の、歩く以外なにもない寂しい縮小開催だったから、もういちどフル開催で晴れ晴れと達成したかった。

 

お天気も上々、夏日も予想されて楽しみにしていたその日がやってきた。

朝まだきから支度をして、6時のスタートには間に合わなかったが6:15頃に、声援をうけながら面映ゆく出発。

 

 

50㎞は例年、300人前後が参加する。国内最高峰かつ世界第2規模の国際大会の為、鍛えぬかれた精鋭(というかドマゾ)が海外からも集まる。

制限時間も100㎞ウルトラよりはるかに厳しい。うかうか休んでいたらまともにゴールできないのだ。6時スタート開始で、ゴールクローズは17時。我がチームはウルトラなどでもだいたい、時速6㎞程度。これにトイレなど滞留時間を入れるとどうしても10時間近くかかってしまう。昨年自己ベストで9時間15分。それでもがんばってがんばってヘトヘトの結果である。これが早い人だと時速8キロから9キロ、へたすると10キロ越え、昼過ぎにはゴールするというから驚き。

しかもそれが決して若くて強くて体力満々の人というわけでないのがさらに驚き。

今年もまた、すさまじく早いご高齢の大先輩がたにずばずば抜かれまくる。

 

他に5㎞、10㎞、20㎞、30㎞、40㎞の各コースがあるが、一番人気は10㎞で12000人ほどが参加。20Kmが1000~2000人前後、30㎞が500~1000人、40㎞が100人程度。日によっても天気によっても変わるけれども、保育園の年長さんだって20㎞歩くのだ。大したものだ。

今年は歩くだけで3日間で47000人ほどが参加したようだ。

 

コーンがおかれたこのたくさんの整列レーンは10㎞の人対象だろう、5:45の出発式ですでに並ぶ熱心な40㎞/50kmの人は200人程度ではないだろうか。

 

 

秋晴れの、日焼けで真っ赤になるほどの空の下を楽しく、でも必死で行く。

ほとんど休まず、時々トイレに寄るだけ。食べるも飲むも歩きながらである。

途中にはのどかな自然があふれて、清流・紅葉がすばらしい。

この大会のスローガンは、「楽しみながら歩けば風の色がみえてくる」というのだが

哀しいことに50㎞に参加すると私レベルではその余裕はあまりない。よって風の色はまだ見ていない。

毎日泣きたいほど足(の裏)が痛くて辛い。日々一旦休める代わりに、翌日出るときの痛みとそれに耐えての精神的な迷い(もうやめちゃおうかな)との闘いが、この大会のキモである。やめても、距離を短くしても、誰も何も困らない。自分の意地との闘いだけである。

ズルしようと思えばいくらだってできる。チェックポイント1か所でカードをもらうだけで、しかもゴールでもほとんどチェックされない。自己申告のみ、自分だけが知っている真実があるのみ、完全に良心に基づいたシステムだ。だってそれによって被害を被るひとは誰もいないから。

そしてどんなにがんばっても何の報いもない。自己満足のみである。

 

 

初日は東松山市内のスタートから北西方面へ。森林公園の脇から深谷までいって、埼玉県立農林公園を回る嵐山経由の北コース。2日目は一旦川島町まで南下して、最南端平成の森公園から吉見→熊谷→森林公園を通過しての南東コース。3日目は都幾川に沿って進み、大槻蜜柑山から越生をまわる西コース。この日は千年谷で豚汁のおふるまい(有料)があるのだが、これは2時前には売り切れになってしまうから、私たちはどうしてもありつけない。

彼岸花キツネノカミソリの自生地、オオムラサキの森、ご縁から知った場所を確認しながら、そのたびに教えてくださった人を思いながら歩いた。

 

 

都幾川ではあらたなコース設定で、初めて歩く「ときがわ水辺の道」が素晴らしく美しくて感動した。こんなにいいところがあったのかと、ここに住みたいと思うくらいだった。

 

2日目夕方には、スタート・ゴール付近にて、よさこいとかいうパレードが行われる。

2日目は寝坊して、スタート締め切りギリギリの7時出発となり、すでに歩いている人影はだれもいなくて寂しかった。これだとミスコースの危険性もでてくる。ケアシノスリの来た堤防を越えて大里運動公園のエイドでは「この時間だとゴールは厳しいです」といわれて憤然とし(まだ3時間もあるのに!)、無事9時間30分でゴールできた。

 

 

早めにゴールできると、出店でおいしいものがいただける。

笑えることに、毎年同じブースを回っていることが自分の記録で判明する。

 

 

今年は海外からの参加者がとても多くて、2018年の台風およびコロナで中断する前の賑わいをとりもどしていた。特にドイツからの参加者が多く、たくさんの人がドイツ国旗をザックにさして歩いていた。スペイン語やフランス語も聞こえたり、アジア系の人も多くいて、皆さん楽しんでくれてるといいなと思いながら歩いた。

 

けれども物価上昇のあおりか全体にサービスは縮小気味で、途中のエイドも簡素だし、昔は盛んだったという地域ボランティアによるおふるまいもほとんどなく、楽しみにしている参加証のバッジもメタルからプラスチックになったり、スタートゴールで配布される飲み物も限定的だったり、主催者は本当に大変だとおもうけれど、ちょっと寂しく思う今年の大会だった。

 

無事50㎞を3日間歩き切り、完歩賞を手に入れました。

毎日73,000~75,000歩、トータル222,071歩の記録でした。

毎年「もう来年はファンウォークでもいいかな」と思うのだが、やっぱりその時が来ると50㎞歩いてしまうのよね。来年はどうしようかな。

いっそ世界いちのオランダ・ナイメーヘンの4days Marchに行こうかしら。