毎年、イグルー山行というのをやっていた。雪でイグルーを作って楽しむことをメインとする。行ける年もあればいけない年もある。今年も計画はしたが予定の山域が雪不足、次点は天気が荒れ模様、結果前日に北アに転進することになった。
上高地から入る北ア。何年振りか思い出せないくらい久しぶり。
5月の上高地は最高にすばらしい。
沢渡のバスターミナルから順調に上高地に到着。
観光客も観光バスもたくさん。もちろんご多聞にもれず外国人もたくさん。
以前はみなかったしっかり山登り装備の外国人もけっこういた。旅行者ではないのかもしれないけど。
しかも女性ばっかり。日本人でも女子が目立つ。オトコどうした。
数年前、テント泊していた女性が熊に襲われたことでニュースになった小梨平キャンプ場。
昨年秋も外国人観光客が遊歩道で襲われて一時閉鎖になったらしい。
わたしも遊歩道からみたことがある。また熊のニュースが聞かれ始めた。
熊と人間、お互いのためにルールをしっかり守るようにしないといけない。
ここの美しさは別格。風が緑色っていうのを本当に実感する。
前穂、北尾根、登ったのも10年以上昔。
明神池を過ぎて徳澤。なんとおしゃれな。
ここあたりまではまだ観光客も多い。テン場はびっしりテントがたっていた。
こっちが明神でした。
東陵もやった。途中でヤマケイのパーティと一緒になって、その時の写真が雑誌に載せられていた。当時は個人情報がどうとかうるさくなかった時代らしい。
ここのニホンザルは青森の北限のサルよりも厳しい冬を越冬するんだそうだ。
いまはフサフサの毛で栄養よさげ。
人も怖がらず寄っても来ない。この直前、師匠の前にいたのが岩の上に登った。
朝はまじめに3時起き4時出の山行だったが、薄明りになると同時にコマドリの降るような大合唱。歩く間中、ずっと、右から左から伴奏してくれる。これだけ密集して大丈夫なのかというほどコマドリだらけ。いるところにはいるのね。一度も姿はみなかったけど。(´;ω;`)
槍沢のどんつき。水俣乗越方面。朝日に焼けてきました。
登ります。5時台はまだしまってアイゼンががっつり刺さるのでよかったが、結構な斜度で、一部はかなり立っていて、ピッケルの頭で確保しながら前爪だけで直登。久々に緊張した。
誰もいない渋い山を選ぶさすがの師匠。
登り上がった南沢山の山頂から。左から前穂、奥穂、北穂と涸沢カール。
前穂のむこうには乗鞍。
そして圧巻、槍。雪渓を登っていくパーティが点で確認することができた。
4月にあのてっぺんに立ったのももう15年前。右にのびる北鎌尾根はとうとうやらずに終わりそうだ。
かわいそうに標柱がこけていたので、さしなおす師匠。
いいかんじ。
下山時のバスの窓から大正池。
ガラス越しで色が悪いけど、本当は素晴らしい色ですね。
バイバイ。またくるよ。
※5/21追記
私たちが入山した日は17日。ずっと暗くなるまでヘリが何度もやたら飛んでいたのでもしやと思ったらやはり外国人の男性が槍で行動不能に陥る遭難だったようだ。