もう何年、そして今季何度振られているだろう。10回以上はまちがいない。山の予定がない土日しかないという限られた機会で、どうしても会えなくてもうだめなんじゃないかとさえ思えていた。
それがまあなんということか。たてつづけに、ついに、とうとう、一人だけで、かぶりつきで、2回も会えてしまった記念すべき1月20日。
前夜飲み会でよれよれだったにもかかわらず、朝早くがよいとおもって今日こそはとがんばった。7時現地到着。だれもない。あいにく雨予報のどんより灰色の空でしかもまだ陽が出てすぐの薄暗さだ。
一人で見つけられるかどうか不安だったが、何とかなりそうな気がして。
でも30分ほど探したけど、何ともならないか、やっぱり。
とおもったその瞬間。
枝になにかおおきな葉っぱが不自然にくっついてる。もしや?とおもって撮ってみたらあなた。
これぞアリスイではないか。ええ~~~~っ
あわてて数回シャッターを切ったところで飛んで藪に隠れてしまった。
うっそ~。
撮れた。
まじですか~~~!と一人つぶやきながらニヤニヤが止まらなくてガッツポーズ。
やった。
ついに撮れましたよ、先輩。先輩のために探していたんです。
鳥見を始めた年の2020年から続く冬。そのときは先達につれられて野焼き跡で遠くにみた。でもこんな目の小さい、地味な、しかもなんだかぱっと見て汚らしい感じの羽衣の鳥のなにがいいのだろう・・・と思っていた初心者だった。
始めたばかりはどうしても色の綺麗な小鳥を見みたい!と思うわけで。。。
先輩と知り合ってからしばらくたった頃。そういうと「え~、かっこいいじゃないの~、あの背中をみると鳥ってほんとに恐竜の子孫なんだなあって思えて興奮するのよ」と言われた先輩。
そうなのか、なるほどそういう見方があるのか!そういわれたら確かにそうだわ。
・・・こんな風に私の目を開かせてくれた先輩だった。
その後1時間ほど待ってみたけど、潜ったあとはとうとう出てこず。水もない水路にクイナがひょこひょこ歩いているのをみただけで、一応撮れたし帰ろうとおもった。
でももう一度、前から探していたポイントも回ってみることにした。
野焼き跡はあきらめてほとんどスルー。いつものところをぶらぶらしても、アオジやベニやホオジロ、カワラヒワしかいない。
やっぱりね~。まあ、一応撮れたし、帰るかな~。
ついでに、あれはモズかな?と撮って、ファインダーで見てみて驚いた。
↓ 拡大すると・・・・ ↓
おりょ~~~、なんとここにも!
うっそぉぉ。。。
これまでどんなに探しても見つけられなかったのに、ほんとに?????
しかもこんな場所にこんな風にとまるものなのか?想定外。
だって木の枝に対して水平に止まる、とwikiには書いてあるのに。
あれ?これも水平っていうのか?
えええ~~といいながら数枚とったところで飛ぶ。もちろん飛んだ先を追う。
驚いたことにさらに近づいてくれて、なんと5mほど先の枝に、またまたまるっとかぶりもなくとまってくれた。もうこれは奇跡でしかない。
ちなみにこの鳥、飛ぶのは意外と(失礼だが)速い。迷いなく弾丸のように飛ぶ。
キツツキの割に普通の小鳥のようなとまり方だし。
いや~このあと独占劇場が20分以上続いた間、じっくり観察できました。
to be continued