チラ見のスターたち その1

 

ここからはほんの数ショットしか撮れなかった難しいスターたちシリーズ。

まずはカザリショウビン(Banded Kingfisher)は同行のお友達トップリクエストの鳥。

もちろん私も見たかったが、困難さがわかっていたので無理だろうとほぼあきらめていた。

数が少ないうえに高いところにいるようで、めったに出てくるものではないようだ。

ガイド君はマレーシアにいる種とCat Tienにいる種では、背中の色合いが違うという。

前者は紫がかった縞模様で、ここのは青だ。私の写真ではその縞模様がほとんどわからないが、どちらも宝石のよう。しかもオスメスで全然色が違ってメスは茶色。これはこれで見たいなあ~。

今回は撮るのだけで精一杯だし、チャンス的に背中が撮れなかったけど、できたらもう一度リベンジしたい。

 

 

我らが若い、25歳新進気鋭?のガイド君、初日から狙っていた模様。寡黙なうえに英語もものすごく癖があってわかりづらいのだが、とにかく野生動物のような耳と目をしていて、さらにほぼ毎日のようにここCat Tienでガイドをしているようなので、何がどこにいるか、どこに動いたか、ほぼ把握しているようだ。それでも課題を達成するためには初日から気合を入れて探さないとダメなくらいの鳥ってことだ。まったく。

で、初日も2日目もそれらしい姿をとらえたようだが、私たちにはまったくわからず、すぐに森深くに隠れられた。ぐう~。。。。と、わたしたちは唸るのみ。なすすべもない。

3日目、トラックにのって森の深いところまで一旦いってから歩きながら戻る時、いよいよその時は来た。

 

 

ガイド君がやおら色めき立つ。There!There!と指さす先には。

暗い暗い竹藪に、それでも道端の梢に、いた~~!もう息を止めて必死。

どうかシャッター切るまで飛ばないで…頭の中はそれだけで他のすべては消え失せた。

ちょっとずつ場所を変えながら10分近くとどまってくれたかなあ。実際はその半分だったかも。なんとか細い竹枝の隙間からかぶらずに撮れた。

至高至福の時間だった。個人的にこの旅でもっとも緊張した時間のひとつ。

他は念願のコシアオヤイロチョウの初撮時とオオスズメフクロウとクロアカヒロハシの時。

 

 

そして私は残念ながら下手腕に泣いて、そのクロアカヒロハシをとらえることはできなかったが、アズキヒロハシ(Banded Broadbill)はなんとか撮れた。横顔だけど。

だって高くて遠いんだもの~~~。特徴の羽の黄色い縞もなんとかわかる程度だが、

和名の由来らしい小豆色とヒロハシ特有のくちばしはちゃんとわかってよかった。この鳥もそうだけど、3日目と4日目にみたクロアカヒロハシも2羽つがいで仲良く飛び回った。だけども止まってもすぐ飛ぶ。なにかきっかけがあるわけでもなさそうだが、ひとところにじっとしていない性質なのかもしれない。サイズは思ったより大きかった。そして声はだみ声だった。

 

ヒロハシも見るのが困難な鳥みたいだけど、やっぱりこれも青いのが見たい。

wikiによると、アオムネミドリヒロハシ(Hose's Broadbill)は不思議なことに、ミドリヒロハシ属とアフリカヒロハシ属両方に入っていて、しかも和名が違う。なんでだ。

ミドリヒロハシは光り輝くんだそうだ。みたいなああ!!!

 

 

タイでみたギンムネヒロハシはキュートな顔立ちだったが、この種はギョロ目で、わりとマッチョな感じだ。

クロアカヒロハシに話を戻すと、その一瞬で打てれば最高の写真が撮れるタイミングがあったのに、それができなかった。この旅の三大痛恨の一つである。

しかしそれって反射神経よねえぇ。鍛えればどうにかなるもんでもなさそうな・・。

 

 

そして簡単に見つからない鳥その3はヤマキヌバネドリ(Orange breastead Trogon)。タイでもそうだったが、満を持してやっと登場!

キヌバネドリ科特有の前に2本後ろに2本の趾がなんとなくわかるかな?程度。

 

会えてよかった。

いった中では一番奥まったあたりにいた。なにせ深い原生林の中にいる鳥が、人間の為につけられた道端にでてくる可能性から考えても、どうしたって確率は低い。

僥倖といえる。

 

 

この時は虫を咥えたまま、じっと動かずにこの姿勢だったことからすると、もしかしたら近くで子育てをしていたのかもしれない。

そうだとすると悪いことをしたが、撮れる写真は一定なので、少し撮ったらこの場所はすぐ離れた。


以上、まずは3種。