8年ぶりのベトナム

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毎年2月、業務上最大のイベントが無事すんだら、「勝手にご褒美旅行」をすることにしている。昨年はタイのKaeng Krachan(ケーン・クラチャン)国立公園にいった。

今年はベトナムのCat Tien(カッティエン)国立公園に行くことに決めたのは去年の秋。

 タイのときに、緑色のクジャクがいることをきいたのと、タイで撮れなかったスミレテリカッコウが出てくれたらいいなあ!と思って。

旅行社のツアーもあったけど、とってもお高いうえに日程も合わない。

で、タイ鳥旅でお世話になった大先輩恩人殿の御指南をいただいて、2月12日~16日の4日間初一人で企画してみた。

そしたら去年1月に九州の鳥見でご一緒したお友達が参加表明。ぜひぜひ~ということで女子(年季の入った)二人旅となりました。

 

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羽田発01:30の深夜便。乗ったら寝るしかなく、ラウンジでもビール飲んだくらいで何の楽しみもないまま、現地05:50定刻で到着。ホー・チ・ミンは8年ぶりだけど全然記憶にない。あっというまにイミグレが終わって、出口でまっていたガイドに無事拾われて車に乗り込む。

と、まずは朝ごはんでしょ、ということでローカルなお店に連れられて朝フォー。

さっそくベトナム満開だ。魚介出汁の薄味スープにスーッとする葉っぱやライムなど投入しておいしい~。


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3時間ほどノンストップで揺られ、ついたところは国立公園の入り口。ちょうど1日前からベトナムはお正月。ということで料金2割増しといわれ、宿も空きがなく、いろいろとよろしくないがここしかないというので決めた日程。

入口でチケットを買ってもらってから、ドンナイ川を舟で渡ったところが入口です。


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タイ同様、この時期は乾季のベトナム。からっからに乾燥していて、日中の日差しは暑いけれど朝晩はクーラーもいらなくて涼しい。

「いらっしゃい」的なエントランスモニュメント。

お世話になります。


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ベトナムのお正月は赤と黄色で飾られる。各家の前には門松のように1対の黄色の花の大鉢が置かれる。花は菊がおおかったけど、金グサリや、この野牡丹のような低木やひまわりもあった。

それに赤いお札や硬貨や提灯がぶら下げてあった。


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正月飾りには伝統食という、竹の皮につつまれたたぶん粽や、果物などが供えられていた。


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黄色は風水でいうと金運を象徴する色。

どこの国もそりゃそうですね。

ここは園内2か所あるレストランの1つ。ちょっと悪いクチコミも読んだので心配したら、ガイドは問題ないという。

でもね、やっぱり、ちょっと、今一つでした。メニューもよくわからないし、料理自体が大変質素といいますか工夫がないといいますか、パンもぼそぼそで参った。


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園内にはキャンプ場と、こんなコテージがたくさんある。これは我々の棟。

国立公園内の施設のため、最低限の質素な作りで古いが、まあ、寝るだけだし。我らは観光ではなく鳥を見に来たんだから問題ない。シャワーもぬるいお湯がちょろちょろだけど、寒くないのでなんとかなる。エアコンはついているけど、お昼寝タイムの時だけ使う程度で、朝晩はいらないくらいだった。


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12時から3時ぐらいまではとても暑くて歩いてられないのでお昼休み、というスケジュールだったけど、飽きてしまって一人で撮り歩いていたら、4人兄弟にベトナム語で話しかけられた。顔立ちはそりゃおんなじだもんね。

一番大きいお姉ちゃんが片言英語話すので日本からきたというと「こんにちは」だの「ありがとう」だの嬉しそうに披露してくれた。アニメが好きなんだそうだ。

ここでもやっぱり日本アニメは人気だそうで。


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エントランス近くには飾り付けがあって、広場では写真展のようなものが展示されていた。

語らう若者。いいわね、若いって。

 

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東南アジアの竹はひとまとまりになって生えている。それがこんなふうにトンネルになって美しかった。

鳥だけでなく植生もとても興味深かった。

この辺りは奥まっているので人もあまりいないが、入口に近いところではトラックが走ったり、貸自転車の人がワイワイ騒ぎながら通る。それでも鳥がいるからすごい。


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そんなジャングルは乾季でカラカラ。この看板をあちこち見かけたので何かときいたら、「山火事危険度掲示板」だそうで、いまはマックスの危険度5なのだそうだ。

歩いていても盛大に音をたてるのでヒヤヒヤする。


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2泊は園内のロッジだったが、最終日は取れなかったらしく、川向こうに渡ったところの宿に移る。でもここは民間なのでだいぶましで、ごはんもおいしくてよかった。

チケットセンターから歩いて10mほどの繁華街だけど、夜中遅くまでカラオケのだみ声が響き渡ってうるさいのは参った。お友達は屋根裏で大声を発するトッケイにおびえて寝られなかったそうだ。

バナナは青いけど完熟でとってもおしいかった。右のはジャックフルーツ、真ん中あたりのはポメロ。これをぎゅっとしぼったフレッシュジュースがとってもおいしかった。

 

水上ハウス

 

4日目、帰る日も午前中は国立公園で探鳥し、1:30の車にピックアップされて空港に向かう。飛行機は23:50発なので20:00までに着けばよいから、道すがら探鳥となる。が、リクエストもほぼ達成したためかガイドも流す感じで、2か所ほど歩いたが収穫はわずかだった。

ドンナイ川が途中膨らんで湖になっているあたりで最後の探鳥となった。

 

なんか素敵な船

 

さといもの茎のようなもの、何をしているのかなあ


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水の国らしい風景に夕陽がおちていく。

 

 

ゴムのプランテーション越しの夕陽

 

 

市内に近づくといきなり大都会で大渋滞。わずかな隙間にスクーターが我先に突っ込んでくる。どの人もヘルメットもかぶらず、幼児はステップに立ち乗りでこっくりこっくり舟を漕ぎ、乳飲み児を胸に抱いたお母さんのお尻は荷台から半分落ちているのにギリギリをすり抜ける。見ているだけでハラハラ。

ぜったい事故おこってるよね、これ。

 

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そしてこれだけはどうしても、ベトナムにきたなら外せないと頼み込んだバインミー。ガイド君が一生懸命探して走って買いに行ってくれた。

チェックインのカウンターが開くのを待つ間にちょうどおなかもすいたのでかぶりつく。


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うーーん!やっぱりおいしい!!!

同行のお友達もベトナムは初めてとのことだけど、おいしいと喜んでくれた。

ほんとはチェーもたべたかったんだけど、もうお店はやっていなかった。

旅の4日間、毎食かかせない食後の甘いものが一切食べられなくて、それだけが辛かった。